一般的な胡蝶蘭の楽しみ方は鉢に寄せ植えして華やかで優美な花を愛でることですが、底面給水法や流木、流木風のコルクに着生させて育てる着生ランを楽しむ栽培者もいます。
胡蝶蘭の流木や、流木に似せた特製のコルクを使って着生ランを育てる方法は、着生栽培や流木栽培という呼ばれる栽培方法。美しい蘭が自然な環境に存在しているように見えて、普通とはまた違った観賞価値がうまれるので好きな人にはたまらない楽しみ方です。
この記事では流木やコルクを使い胡蝶蘭を着生させて育てる流木栽培を成功させる方法について詳しく解説していきます。
胡蝶蘭の流木栽培で着生ランを楽しむ方法
野生で自生する胡蝶蘭は木の根に着生して成長する、着生植物に分類されます。着生栽培とは、根を土壌に植えずに他のもの(例えば流木やコルク)に付着させて育てる育成方法です。流木や流木に似せた特製コルクに胡蝶蘭を着生させて、着生ランを育てる流木栽培の方法については以下になります。
胡蝶蘭の着生栽培に使う流木の選択
最寄りの河川敷や海に行き、胡蝶蘭が着生できるような形状の流木を選びます。適当な流木としては、表面に凹凸や突起があるものがいいでしょう。また、新しい流木ではなく、少し経年劣化したものを使用するとぐっと雰囲気がでるのでおすすめです。
コルクを使う場合は流木風コルクの購入
コルクをつかった胡蝶蘭の流木栽培は、流木風コルクがネットで売っているのでそれを購入しましょう。
自然の流木を使う場合は流木の処理
流木を水に浸しておき、表面の汚れや塩分を取り除きます。流木のいる苔や藻類も取り除きます。また、必要に応じて流木の形状を調整することもできます。
胡蝶蘭の準備をしよう
着生ランに使う胡蝶蘭を選びます。 成熟した株や成長が良いものを選んで良いでしょう。 また、株元には根が十分に発達していることを確認してください。
流木への着生は慎重に
着生ランを作る際は、胡蝶蘭の根を流木に巻きつけるため、根を紐や糸で固定します。根を傷めないように注意しながら行ってください。また、根がしっかりと流木に着生するまで慎重に保護しましょう。着生させた胡蝶蘭は、十分な明るさがある場所に置きます。
着生ランに対する水やりと肥料のやり方
胡蝶蘭は着生植物であり、根からの水分吸収が少ないため、水やりは慎重に行います。 流木に水をスプレーするか、根元に少量の水を与えるだけで十分です。肥料は液体肥料を使い胡蝶蘭の成長に適したものを選びます。 肥料は月に1回程度で大丈夫です。
環境の管理をしっかり行う
胡蝶蘭を害虫や病気から守るため、定期的に葉や根の健康状態をチェックしましょう。必要に応じて害虫駆除や病気の予防対策を行います。
まとめ
胡蝶蘭は着生植物としての成長に時間がかかる場合がありますので、根気をよく管理することが重要です。お伝えした流木栽培の手順で着生ランを楽しんでください。
また、流木を使った着生ランや、ほかの素材を使った着生ランの育て方の動画を最後にごしょうかいしますので、映像で見たい方は是非ご覧ください。
胡蝶蘭を流木へ着生させて育てる動画の紹介
南の島のハイビスカスさんがYouTubeに投稿している動画です。胡蝶蘭を流木へ着生させるまでをわかりやすい動画で教えてくれていますので是非ご覧ください。
流木以外の着生ランを作る動画の紹介
ピーポーチャンネルさんのYouTube動画になります。流木とはまた違った着生ランにチャレンジされています。着生ランを作っている手元の画像がわかりやすいのでこちらもおすすめです。
また、胡蝶蘭の基本的な植え替え方法については以下をご覧ください。
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