胡蝶蘭は、適切な育て方をすれば10年でも20年でも美しい花を楽しめる長寿命な植物です。開花期間も1ヶ月から2ヶ月以上と長く、一部では50年もの寿命を誇ると言われています。
いただいた胡蝶蘭でも買った胡蝶蘭でも最初は鉢植えの状態がほとんどだと思いますが、寿命の長い胡蝶蘭を増やして、花の美しささをもっと楽しみたいと思いませんか。こちらの記事では、胡蝶蘭の増やし方について、初めての方でもトライできるよう詳しく解説します。
胡蝶蘭の増やし方:子株の株分けと高芽の株分け
経験のない方でもトライしやすい胡蝶蘭の増やし方は、子株の株分けか高芽の株分けがいいでしょう。では、この2通りの株分けについて説明していきます。
子株の株分け(分球)
子株の株分けは、成熟した胡蝶蘭の球根内部に形成された新しい芽(子株)を特定して、個別の鉢に植え付ける方法で、適切な方法を覚えれば比較的やりやすい胡蝶蘭の増やし方になります。
増やし方の手順:子株の株分け
1,胡蝶蘭の株を取り出す
・胡蝶蘭の成熟した株を鉢から取り出します。球根が大きくなってきているので状態を確認してください。事前に、剪定ばさみを消毒しておくと良いでしょう。
2,株を良く観察する
・株をよく観察し、球根内部に新しい芽(子株)があるかどうかを確認します。 子株は球根の周囲に形成されています。
3,子株を株分けする
・子株を慎重に決めて別々の鉢に植えます。子株を新しい鉢に植える際には、鉢の底に排水性の良い培養土を敷き、子株を上から見て植えるようにしてください。
4,子株を別に鉢に植える
・子株を植えた鉢を日陰の場所に置き、水やりを控えめにし休眠期間を過ごさせてあげましょう。育て方については、こちらの「胡蝶蘭の育て方」を参考にしてください。
子株の株分けYouTube参考動画
ネコ隊長さんのYouTube動画が参考になるので埋め込んでおきます。ビジュアルで確認したい方は是非ご覧ください。
高芽の株分け(高芽増殖法)
高芽の株分けは、成熟した胡蝶蘭茎の花から生まれる高芽(新芽)を使って別の鉢に植え付ける胡蝶蘭の増やし方です。
増やし方の手順:高芽の株分け
1,高芽が形成されるのを待つ
・胡蝶蘭の花が終わり、花茎が枯れた後に、高芽が形成されるまで待ちます。 高芽は通常、花茎の上部に形成されます。
2,株分けする高芽を決める
・高芽が成長し、根が十分に発達したら高芽を決めます。切り口消毒は消毒しておきましょう。
3,高芽を別の鉢に植え替える
・高芽を個別の鉢に植えます。培養土を使用して鉢に植え込む際には、適切な深さになるように注意してください。植え替えに関しては「胡蝶蘭の植え替え方法」をご覧ください。
4,水やりを控えめにする
植え付けた高芽を日陰の場所に置き、水やりを控えめにして成長させます。水やりについては「胡蝶蘭の水やり方法」の記事がわかりやすいです。
高芽の株分けYouTube参考動画
高芽増殖法も猫隊長さんがYouTubeにアップしてくれているので、是非こちらもご覧になってみてください。
胡蝶蘭を種子から育てるのが難しい理由
胡蝶蘭の種子は一般的に無胚乳種子(無栄養胚)として知られており、種子が自力で発芽することが難しいとされています。この種類の種子は胚乳栄養という組織が不完全で、通常の種子と比べ栄養が不足しており単独での発芽が困難です。
そのため、胡蝶蘭の種子の発芽を引き出すためには、特別な栽培技術や環境を整える必要があります。 これは一般の園芸家にとってハードルの高い作業であり、胡蝶蘭を増やし方としては先述した分球や高芽の株分が一般的によくもちいられます。
まとめ
胡蝶蘭の増やし方に関しての説明は以上です。胡蝶蘭は種子から発芽させるのが難しいので蕾か生花を手に入れてから、胡蝶蘭の増やし方として上記でお伝えしたように、適切に正しく育てれば、とても寿命が長いお花なので、株分けの増やし方で増やすととても華やかな空間が演出できます。
基本的な胡蝶蘭の育て方の記事とおすすめ店ランキング
胡蝶蘭の育て方についても詳しく解説しています。
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