アジサイの育て方@綺麗に咲かせるコツや注意点

アジサイの写真 花や植物の育て方

アジサイは、梅雨の時期に咲く美しい花を咲かせることから、古くから日本で親しまれている植物です。

この記事では、アジサイの基本的な育て方から、鉢植え・地植えそれぞれのポイント、さらに綺麗に咲かせるコツやよくある疑問まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

アジサイの基本的な育て方

アジサイの写真

この章では、アジサイを育てる上で基本となる、植え付け、水やり、肥料の与え方、剪定方法について解説します。アジサイを元気に育てるための基礎を学びましょう。

植え付け時期と場所の選び方

アジサイの植え付けに最適な時期は、落葉期の11月~3月です。ただし、ポット苗の場合は、根を傷つけないように注意すれば、4月~5月頃でも植え付け可能です。

アジサイは、午前中は日が当たり、午後は日陰になるような場所を好みます。西日が強く当たる場所は避け、風通しの良い場所を選びましょう。土壌は、水はけの良い、腐植質に富んだ酸性の土壌が適しています。

水やりの頻度と方法

アジサイは水を好む植物なので、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。特に、夏場は乾燥しやすいので、朝と夕方の2回水やりをするのがおすすめです。ただし、水の与えすぎは根腐れの原因になるので、注意が必要です。

アジサイは水を好む植物です。特に成長期には、土が乾いたらたっぷりと水を与えることが重要です。夏場は朝夕の2回、水やりを行うと良いでしょう。ただし、過湿にならないように注意が必要で鉢植えの場合は、鉢底から水が流れ出るまでしっかりと水を与えます。

肥料の種類と与え方

アジサイには、油かすなどの有機質肥料と、化成肥料をバランス良く与えるのがおすすめです。肥料を与える時期は、2月~3月と、花後7月頃です。

春には新芽の成長を促すために窒素分の多い肥料を、秋には花芽の形成を助けるためにリン酸分の多い肥料を選びます。また、液体肥料を月に1回程度与えると、より効果的です。しかし、肥料の与えすぎは、葉ばかりが茂って花が咲かなくなることがあるので、注意しましょう。

剪定の時期と方法

アジサイの剪定は、花が終わった直後に行うのが基本です。花の下2節あたりでカットし、古い枝や混み合っている枝は、根元から切り取り風通しを良くすることが大切です。剪定をすることで、翌年も美しい花を咲かせることができます。

鉢植えで育てる場合のポイント

アジサイの写真

鉢植えでアジサイを育てる際に注意すべき点、植え替え方法、育て方のコツを解説します。マンションのベランダなど、限られたスペースでもアジサイを楽しむことができます。

鉢の選び方と植え替え時期

鉢植えのアジサイは、根が詰まりやすいため、2〜3年に一度は植え替えが必要です。植え替えの時期は、春か秋が適しています。鉢の選び方としては、根が広がりやすいように、少し大きめの鉢を選ぶと良いでしょう。また、鉢底には必ず排水性を確保するための穴が開いているものを選びます。

鉢植えの水やりと肥料

鉢植えのアジサイは、地植えに比べて乾燥しやすいため、土の表面が乾いたら、すぐに水やりをするようにしましょう。特に、夏場は注意が必要です。肥料は、緩効性化成肥料を置き肥するか、液体肥料を定期的に与えるようにします。

鉢植えの置き場所

鉢植えのアジサイは、移動できるので、季節に合わせて置き場所を変えてあげましょう。春と秋は、日当たりの良い場所に置き、夏は、直射日光を避けて、風通しの良い日陰に移動させます。冬は、霜に当たらない場所に移動させるか、室内に取り込みましょう。

鉢植えのアジサイは、地植えよりも乾燥しやすいため、水やりの頻度を増やす必要があります。特に夏場は、朝夕の2回水やりを行うと良いでしょう。肥料は、春と秋に緩効性の肥料を与え、成長期には液体肥料を月に1回程度追加します。

出典:ゆるふわ園芸やっちゃんねる

地植えで育てる場合のポイント

地植えでアジサイを育てるメリット、植え付け場所の選び方、土壌改良について解説します。庭がある場合は、地植えにすることで、アジサイ本来の美しさを楽しむことができます。

地植えのメリット・デメリット

地植えのアジサイは、根が広がりやすく、鉢植えよりも大きく育ちます。また、水やりの頻度も少なくて済むため、手間がかかりません。しかし、植え付け場所を選ぶ際には、適切な環境を整える必要があります。

項目 メリット デメリット
水やり 降雨で済むことが多い 乾燥に注意が必要
肥料 肥料切れの心配が少ない 与えすぎに注意が必要
生育 大きく育ちやすい 移植が難しい

適した土壌と植え付け場所

アジサイは、水はけの良い、腐植質に富んだ酸性の土壌を好みます。植え付け前に、腐葉土やピートモスを混ぜ込んで、土壌改良を行いましょう。植え付け場所は、午前中は日が当たり、午後は日陰になるような場所を選びます。

地植えの水やりと肥料

地植えのアジサイは、基本的に降雨だけで十分ですが、雨が降らない日が続く場合は、水やりをするようにしましょう。肥料は、2月~3月と、花後7月頃に、油かすなどの有機質肥料と、化成肥料をバランス良く与えます。

アジサイを綺麗に咲かせるコツ

地植えで咲いたアジサイの写真

アジサイの花を大きく、色鮮やかに咲かせるための土作りや肥料、剪定方法のコツを紹介します。ポイントを押さえることで、より一層美しいアジサイを咲かせることができます。

土壌改良で花付きアップ

アジサイは、酸性の土壌を好むため、植え付け前に、ピートモスや鹿沼土などを混ぜ込んで、土壌を酸性に調整しましょう。また、腐葉土や堆肥を混ぜ込むことで、土壌に栄養を与え、水はけを良くすることができます。

アジサイの花付きは、土壌の質に大きく影響されます。腐葉土や堆肥を混ぜ込むことで、土壌の保水性と通気性を改善し、根の発育を促進します。また、酸性土壌を好むアジサイには、ピートモスや硫酸アルミニウムを追加することで、花の色を鮮やかにすることができます。

肥料の効果的な与え方

アジサイに肥料を与える場合は、緩効性化成肥料と、油かすなどの有機質肥料を併用するのが効果的です。緩効性化成肥料は、ゆっくりと効果が持続するため、肥料切れを防ぐことができます。油かすなどの有機質肥料は、土壌の微生物を活性化させ、土壌を肥沃にする効果があります。

剪定で花芽を増やす

アジサイは、剪定の仕方によって、翌年の花付きが変わってきます。花後すぐ、花の下2節あたりでカットすることで、新しい枝が伸び、花芽が増えます。また、古い枝や混み合っている枝は、根元から切り取り、風通しを良くしましょう。


出典:yamakana farm やまかなふぁーむ

アジサイの育て方でよくある疑問

アジサイの育て方でよくある疑問、例えば花の色を変える方法や、枯れる原因と対策について解説します。疑問点を解決して、アジサイを育てましょう。

アジサイの花の色を変えるには?

アジサイの花の色は、土壌のpHによって変化します。酸性土壌では青色、アルカリ性土壌ではピンク色になりやすい傾向があります。土壌にピートモスなどを混ぜて酸性にしたり、苦土石灰などを混ぜてアルカリ性に調整することで、花の色を変えることができます。

葉が黄色くなる、枯れる原因と対策

アジサイの葉が黄色くなる、枯れる原因としては、水切れ、根詰まり、肥料不足、病気などが考えられます。水切れの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。根詰まりしている場合は、一回り大きな鉢に植え替えましょう。肥料不足の場合は、肥料を与えましょう。病気の場合は、病気の部分を取り除き、薬剤を散布しましょう。

花が咲かない原因と対策

アジサイの花が咲かない原因としては、剪定時期が間違っている、日当たりや風通しが悪い、肥料不足などが考えられます。剪定は、花後すぐに行いましょう。日当たりや風通しが悪い場合は、置き場所を変えましょう。肥料不足の場合は、肥料を与えましょう。

アジサイの増やし方

アジサイを増やす方法として、挿し木と株分けの方法を解説します。お気に入りのアジサイを増やして、楽しみを広げましょう。

挿し木で増やす

挿し木は、アジサイを増やす一般的な方法です。春から初夏にかけて、新しい枝を切り取り、葉を数枚残して下部の葉を取り除きます。切り口を斜めにカットし、発根促進剤をつけてから、湿らせた土に挿します。挿し木を行った後は、直射日光を避け、適度な湿度を保つように管理します。数週間で根が出てくるので、その後は通常の管理を行います。

出典:関戸園芸

株分けで増やす

株分けは、成長したアジサイを分けて増やす方法です。春か秋に行うのが適しています。株を掘り起こし、根を傷つけないように注意しながら、適当な大きさに分けます。分けた株は、新しい場所に植え付け、水をたっぷりと与えます。株分け後は、根が定着するまでしっかりと管理することが重要です。

出典:裏庭物語*backyard story*

まとめ:ポイントを押さえてアジサイを育てよう!

アジサイを綺麗に咲かせるためには、適切な植え付け、水やり、肥料の管理、剪定が重要です。また、鉢植えや地植えの方法に応じた管理を行い、花の色や健康状態を保つための工夫をしましょう。アジサイの育て方をマスターして、美しい花を楽しんでください。

この記事を書いた人
高木和久

某上場企業の法人担当営業職で25年、取引先の開店祝い、昇任祝い、移転祝い、記念式典など、数々の企業に胡蝶蘭を贈りました。

宛名間違いや日時確認不足による失敗も経験、取引先の社長さんや専務、担当者さんなどとの膨大な数のやり取りを経て、相手が喜ぶポイントや気を付けなければいけないマナーを学ばせてもらいました。それもこれも今では良い経験です。

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